簿記3級 ・ 2027年度の範囲改定
簿記3級の 2027 年度の範囲改定と、受ける時期ごとの備え方
日本商工会議所は、2027 年 4 月 1 日以降に行う 3 級の試験(統一・団体・ネット)から、新しい出題区分表と勘定科目表を使うと案内しています。受ける時期によって、手形の問題を解くかどうかが変わります。
おもな変更点(日本商工会議所の資料から)
- 手形(約束手形の振出・受入・取立・支払、手形記入帳、手形貸付金・手形借入金)と債権の譲渡が範囲から外れる
- 販売のつど売上原価の勘定に振り替える方法、有形固定資産の除却・廃棄、定率法(簡易な内容)が 2 級から 3 級へ移る
- 普通預金が区分表に入り、クレジット売掛金にキャッシュレス決済を含むと書き足される
- 配点が第 1 問 45 点・第 2 問 25 点・第 3 問 30 点になる(合計 100 点・70 点以上で合格は同じ)
受ける時期ごとの進め方
- 2027 年 3 月 31 日までに受ける人: いまの範囲(手形を含む)で勉強します。
- 2027 年 4 月 1 日以降に受ける人: 手形は出ません。電子記録債権・債務と、移ってくる論点(売上原価の振替・除却・定率法)を押さえます。
examplat の出し分け
手形を含む問題(104 問)には「2027 年 3 月までの試験向け」の日付を付けています。2027 年 1 月 15 日ごろから問題に印が出て、2027 年 4 月 1 日からは出題しません。2027 年度に移ってくる論点(売上原価の振替・除却・定率法)の問題も、2027 年 1 月 15 日ごろから解けるように準備しています。
無料の見本
解説つきの見本 3 問
見本は 4 つの選択肢から選ぶ形です。アプリでは仕訳を科目の選択と金額の入力で答えられます。
Q1 現金・預金(当座預金・普通預金・定期預金、複数口座)
商品150,000円を売り上げ、代金のうち50,000円は得意先振出の小切手で受け取り、残額は掛けとした。 勘定科目:現金、当座預金、普通預金、売掛金、前受金、売上
- (借)現金 50,000・前受金 100,000/(貸)売上 150,000
- (借)現金 50,000・売掛金 100,000/(貸)売上 150,000
- (借)当座預金 50,000・売掛金 100,000/(貸)売上 150,000
- (借)現金 150,000/(貸)売上 50,000・売掛金 100,000
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正解は 2 正解は 現金50,000・売掛金100,000/売上150,000 です。代金の受け取り方ごとに借方を分け、売上は販売額の全額で計上します。
- 前受金は商品を渡す前に代金を受け取ったときの負債です。後で代金を受け取るのは売掛金です。
- 正しい。受け取った小切手50,000円は現金、残り100,000円は後で受け取る売掛金です。売上は全額の150,000円です。
- 他人振出の小切手は受け取っただけでは現金です。当座預金にするのは預け入れたときです。
- 売掛金が貸方に来ており、売掛金を減らす形になっています。掛けにした残額は売掛金の増加なので借方です。
Q2 小口現金・現金過不足
先週末に支払報告を受けて仕訳済みの小口現金の使用額9,000円について、週明けに小切手を振り出して補給した。 勘定科目:現金、小口現金、当座預金、普通預金、雑費、仮払金
- (借)雑費 9,000/(貸)当座預金 9,000
- (借)当座預金 9,000/(貸)小口現金 9,000
- (借)小口現金 9,000/(貸)現金 9,000
- (借)小口現金 9,000/(貸)当座預金 9,000
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正解は 4 正解は 小口現金9,000/当座預金9,000 です。報告と補給が別の日なら、補給の日は資金の移動だけを記録します。
- 費用は先週末の報告のときにすでに計上しています。ここで再び費用にすると二重計上です。
- 補給なので小口現金は増えます。借方と貸方が逆です。
- 当社が小切手を振り出して補給しているので、減るのは当座預金です。
- 正しい。費用は報告のときに計上済みなので、補給では小口現金を増やし、振り出した小切手の分だけ当座預金を減らします。
Q3 商品売買(三分法・返品・諸掛・前払金/前受金)
商品66,000円を仕入れ、代金は普通預金口座から仕入先に振り込んだ。振込手数料330円は当社が負担し、同じ口座から引き落とされた。正しい仕訳はどれか。(勘定科目:現金・当座預金・普通預金・買掛金・仕入・支払手数料)
- (借)仕入 66,000・支払手数料 330/(貸)普通預金 66,330
- (借)仕入 66,330/(貸)普通預金 66,330
- (借)仕入 66,000/(貸)普通預金 65,670・支払手数料 330
- (借)仕入 66,000・支払手数料 330/(貸)当座預金 66,330
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正解は 1 正解は(借)仕入66,000・支払手数料330/(貸)普通預金66,330です。振込手数料は当社負担なら支払手数料として費用処理します。
- 正しい仕訳です。商品代金は仕入、銀行に払った振込手数料は支払手数料(費用)とし、口座からは合計66,330円が減ります。
- 振込手数料は代金を支払うための銀行への手数料で、商品を手に入れるための引取運賃などとは区別して支払手数料にします。
- 支払手数料は費用なので借方です。貸方に書くと手数料をもらったことになり、預金の減少額も実際より少なくなります。
- 引き落とされたのは普通預金口座です。当座預金と普通預金は別の勘定として区別します。
出典: 日本商工会議所 商業簿記標準・許容勘定科目表(2022年4月1日施行) · e-Gov 法令検索「法人税法施行令」(昭和40年政令第97号)32条1項1号
よくあるご質問
いまから勉強を始めて 2027 年 4 月以降に受けます。手形は勉強しなくてよいですか。
日本商工会議所の案内では、2027 年 4 月 1 日以降の試験の範囲に手形は入りません。最新の範囲は日本商工会議所の資料で確かめてください。
配点はいつから変わりますか。
日本商工会議所の案内では、2027 年 4 月 1 日以降に行う試験からです。それまでの試験は従来の配点です。
日本商工会議所の問題ですか。
いいえ。examplat は非公式の問題集で、問題はすべて株式会社榊花園が独自に作成したものです。